アロマテラピー検定ってどんな資格?
アロマテラピー検定とは、公益社団法人日本アロマ環境協会(AEAJ)が実施する民間の検定試験です。
近年では、アロマテラピーが家庭だけでなくビジネスシーンや医療・介護の現場でも注目されるようになりました。アロマテラピー検定では、基礎知識を習得することにより、さまざまな場面でアロマを役立てられるよう、仕事や生活に役立つ基礎知識が出題されます。
また、数あるアロマ資格の中で一番人気のある資格となっています。
独占業務
なし
試験科目・形式
アロマテラピー検定には受験資格が無く、国籍、学歴、年齢問わず誰でも受験が可能です。アロマテラピー検定には1級と2級がありますが、試験が同日にあり、午前が2級、午後が1級となっています。同日に2級と1級のダブル受験も可能ですし、いきなり1級を受験することも可能です。
アロマテラピー検定の1級と2級では、出題範囲や扱う精油の種類に違いがあります。
試験科目
アロマテラピー検定の試験問題は、全て『アロマテラピー検定 公式テキスト』からの出題となります。
2級の試験科目
- 香りテスト(香りを嗅いで精油名を答える問題)
- アロマテラピーの基本
- きちんと知りたい、精油のこと
- アロマテラピーの安全性
- アロマテラピーを実践する
- 精油のプロフィール(対象11種類)
対象となる精油(★印付きは香りテスト対象)
- スイートオレンジ ★
- ゼラニウム ★
- ティートリー ★
- フランキンセンス ★
- ペパーミント ★
- ユーカリ ★
- ラベンダー ★
- レモン ★
- ローズ(アブソリュート)
- ローズオットー
- ローズマリー ★
1級の試験科目
- 香りテスト(香りを嗅いで精油名を答える問題)
- アロマテラピーの基本
- きちんと知りたい、精油のこと
- アロマテラピーの安全性
- アロマテラピーを実践する
- アロマテラピーのメカニズム
- アロマテラピーとビューティ&ヘルスケア
- アロマテラピーの歴史をひもとく
- アロマテラピーに関係する法律
- 精油のプロフィール(対象30種類)
対象となる精油(★印付きは香りテスト対象)
- イランイラン ★
- クラリセージ ★
- グレープフルーツ ★
- サイプレス
- サンダルウッド
- ジャーマン カモミール
- ジャスミン(アブソリュート)
- ジュニパーベリー ★
- スイートオレンジ ★
- スイート マージョラム ★
- ゼ ラニウム ★
- ティートリー ★
- ネロリ
- パチュリ
- ブラックペッパー
- フランキンセンス ★
- ベチバー
- ペパーミント ★
- ベルガモット ★
- ベンゾイン(レジノイド)
- ミルラ
- メリッサ
- ユーカリ ★
- ラベンダー ★
- レモン ★
- レモングラス ★
- ローズ(アブソリュート)
- ローズオットー
- ローズマリー ★
- ローマンカモミール ★
試験形式
アロマテラピー検定は一般的な四肢択一式の出題ですが、精油の香りから精油名を当てる実技試験があるのが特徴です。
2級の試験形式
試験形式 | 四肢択一式 ※精油の香りで精油名を当てる実技試験あり |
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問題数 | 55問 |
試験時間 | 30分 |
※新型コロナウイルスの影響により、現在はインターネット受験。
1級の試験形式
試験形式 | 四肢択一式 ※精油の香りで精油名を当てる実技試験あり |
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問題数 | 70問 |
試験時間 | 35分 |
※新型コロナウイルスの影響により、現在はインターネット受験。
合格ライン
1級・2級ともに正答率80%が合格ラインとなります。
2級であれば55問中44問、1級であれば70問中56問の正解で合格です。
合格率
アロマテラピー検定の合格率は、1級・2級ともに約90%となっています。
ここまで合格率が高い理由として、問題が簡単ということが挙げられます。四肢択一式の出題ですが明らかに誤りな選択肢も多く、一般常識で正解できるような問題もあります。そういった理由から、そこまで知識が完璧でなくても、合格ラインとなる正答率80%は十分に到達可能です。
勉強時間
アロマテラピー検定は1級2級ともに合格率が90%前後ということもあり、勉強時間は10~20時間程度でも合格が可能です。
2級 | 10時間 |
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1級 | 20時間 |
アロマテラピー検定では精油の香りを当てる実技試験があり、その勉強法が不安という方もいます。勉強方法としては、生活の木という会社がアロマテラピー検定対応の精油キットを販売しています。
こちらを購入することで実技試験の対策が可能ですが・・・ただ合格を目指すだけであれば、実技試験の対策はあまり必要ありません。というのも、実技試験は問題数が2問しかないからです。たとえ実技試験で2問とも不正解でも、他でじゅうぶん挽回可能です。更に、実技試験で出題される精油はかなり特徴的な香りのため、「なんとなく」で正解できる可能性も高いです。
とはいえ、せっかくアロマテラピー検定を受験するのであれば、実技試験の対策も行い、精油の香りを楽しみながら勉強してみるのも良い経験になるかと思います。
試験の日程
例年2回、5月と11月に試験が実施されます。
※2022年5月試験の場合
【申込期間】2022年2月1日(火) ~ 3月7日(月)
【試験日】2022年5月8日(日)
【受験料】2級:6,600円(税込)/1級:6,600円(税込)
薬剤師・薬局業務への活かし方
日本ではあまり聞かないですが、ヨーロッパではアロマテラピーを医療として用いることがあります。アロマテラピー検定を通してアロマについて学ぶことで、薬剤師としての仕事や考え方の幅を広げることができます。また、アロマの知識を活かして、薬局の待合室でアロマを焚いたり、患者様向けにアロマの教室を行ったりすることも可能です。
試験データ
資格名 | アロマテラピー検定 |
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資格区分 | 民間資格 |
受験資格 | なし |
合格率 | 1級・2級ともに90%前後 |
試験料 | 1級・2級ともに6,600円 |
試験日 | 例年2回(5月と11月) |
問い合わせ先 | 日本アロマ環境協会(AEAJ) |