資格について調べていると、技能検定や技能士、国家資格など似たような単語が出てきて、分からなくなることも多いと思います。
辛うじて国家資格は分かるでしょうか。
今回は、技能検定や技能士についてまとめ、国家資格との違いについても紹介します。
技能検定とは
技能検定とは、働くうえで必要とされる技能や知識の習得レベルを評価する国家検定制度であり、職業能力開発促進法に基づいて実施されています。
労働者の技能や知識の程度を判定する基準が、各地域によりバラバラだと労働者の技能育成に支障が生じることから、全国的に基準を統一し、かつ検定が公正に実施されることを目的としています。
技能士とは
技能検定のある職種は令和2年4月の段階で130職種あり、ファイナンシャル・プランニング(FP)などが有名です。検定に合格すると合格証書が交付され、「技能士」と名乗ることができるようになります。
正式な名称としては
「等級」+「技能職種」+「技能士」
とされており、FPであれば
- 1級ファイナンシャルプランニング(FP)技能士
- 2級ファイナンシャルプランニング(FP)技能士
となります。
国家資格との違い
技能検定・技能士が職業能力開発促進法に基づいて実施されているのに対し、国家資格はそれぞれの法律に根拠規定が存在します。
例えば薬剤師であれば、薬剤師法に薬剤師国家試験の規定があり、独占業務等が明記されています。
FP技能士と比べるとイメージが湧きにくいですが、技能検定は建築関係だと32職種が存在します。具体的には
- 造園
- 建築板金
- 配管
- 鉄筋施工
- 塗装
などがあり、それぞれに等級も存在します。
こういった技能士を思い浮かべると、国家資格との違いがイメージしやすいのではないでしょうか。
まとめ
以上、今回は技能検定・技能士と国家資格の違いについて紹介しました。
例えばキャリアコンサルティングのように、
- 国家資格キャリアコンサルタント
- キャリアコンサルティング技能士
の両方が存在し、しかもキャリアコンサルティング技能士の方が上級資格と位置付けられている場合もあります。
技能検定・技能士と国家資格の違いを理解することで、これらの関係性を理解し、自分に合った資格を選択できるようになるはずです。